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2026.10.14
【特定技能・育成就労】JLPT(N4・N5)の受験を検討中の方へ|JFT-Basicの活用を案内
出入国在留管理庁は、2026年10月5日、「JLPT(N4・N5)受験申込みを検討中の方へ JFT-Basicの活用をお勧めします。」を掲載しました。
今回のお知らせでは、日本語能力試験(JLPT)のN4・N5の受験申込みを検討している外国人の方に向けて、国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)の活用を案内しています。
日本で働くことを希望する外国人にとって、日本語能力は就職や在留資格の取得・変更に関わる重要な要素の一つです。特に、特定技能1号や、2027年4月1日の施行が予定されている育成就労制度では、制度や分野ごとに定められた日本語能力の要件を確認する必要があります。
日本語能力を証明する方法は一つだけではありません。JLPTの受験を検討している方は、JFT-Basicの試験日程や試験内容、在留資格に関する要件も確認し、自分の状況に合った受験方法を検討しましょう。
1.JFT-Basicとは?
JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)は、主に日本で働くことを目的に来日する外国人を対象として、日本での日常生活に必要な日本語コミュニケーション能力を測定する試験です。
JLPTが日本語学習者の日本語能力を幅広く測定する試験であるのに対し、JFT-Basicは、買い物や公共機関の利用、日常会話など、日本で生活する際に必要となる日本語能力に重点を置いています。
JFT-Basicは、コンピューターを使用して受験するCBT(Computer Based Testing)方式で実施されます。試験は「文字と語彙」「会話と表現」「聴解」「読解」の4つのセクションで構成され、日本語の知識だけでなく、生活場面で必要となる理解力やコミュニケーション能力が総合的に測定されます。
また、JFT-Basicは、日本での生活に必要な日本語能力を確認するための試験として、在留資格「特定技能1号」や「育成就労」などに関する日本語能力の証明にも活用されています。
JFT-Basicの主な特徴
- コンピューターを使用するCBT方式で実施
- 日本での日常生活に必要な日本語能力を測定
- 海外および日本国内で受験できる
- 原則として毎月実施されるため、受験機会を確保しやすい
- 試験終了時に総合得点と判定結果を確認できる
※実際の試験日程、受験資格、受験料および予約方法は、受験する国・地域や試験会場によって異なる場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
2.JLPTとJFT-Basicの違い
日本語能力を証明する試験としてよく知られているのが、日本語能力試験(JLPT)です。JLPTはN1からN5までの5段階で日本語能力を評価し、就職や進学など、さまざまな場面で活用されています。
一方、JFT-Basicは、日本で生活するために必要な日本語コミュニケーション能力を測定することを目的としています。
両試験には、試験形式や実施頻度、結果の確認時期などに違いがあります。
| 比較項目 | JLPT | JFT-Basic |
| 試験の目的 | 幅広い場面における日本語能力を測定 | 日本での生活に必要な日本語能力を測定 |
| 評価方法 | N1~N5の5段階 | 日本語能力の判定水準A1・A2.1・A2.2 |
| 試験形式 | マークシート方式など | コンピューターを使用するCBT方式 |
| 実施頻度 | 原則として年2回 | 原則として毎月 |
| 結果の確認 | 試験後、一定期間を経て確認 | 試験当日に総合得点と判定結果を確認 |
| 結果通知書 | 所定の時期に発行 | 受験後5営業日以内に正式な判定結果通知書を発行 |
※上記は試験の一般的な特徴です。JLPTの実施回数は国・地域によって異なる場合があります。
JFT-Basicの大きな特徴は、受験機会が比較的多く、試験終了後に結果を確認できる点です。JLPTの次回試験まで待つことが難しい方や、在留資格の申請に向けて日本語能力を証明する方法を検討している方にとって、選択肢の一つとなります。
ただし、両試験の評価方法は異なるため、JLPTのN4・N5とJFT-Basicの判定結果を単純に同一視することはできません。必要な日本語能力の水準と、申請する在留資格において認められる試験を確認することが重要です。
3.JLPTの申込みが難しい場合は、JFT-Basicも選択肢に
近年、日本語能力試験(JLPT)は受験希望者が多く、試験会場や定員によっては、申込受付開始後に早期に定員に達する場合があります。日本語能力を証明するためにJLPTの受験を希望していても、希望する試験日に申し込めないことが課題となっています。
特に、特定技能1号への移行や在留資格の申請に向けて日本語能力の証明が必要な方にとっては、試験の申込状況や実施日程を早めに確認し、計画的に準備を進めることが重要です。
このような場合、JFT-Basicを日本語能力を証明するための選択肢として検討することをおすすめします。
JFT-Basicは原則として毎月実施されており、JLPTとは異なる日程で受験できる機会があります。そのため、JLPTの申込みが難しい場合や、次回のJLPTまで長期間待つことが難しい場合にも、JFT-Basicの試験日程や空席状況を確認することで、受験計画を立てやすくなる可能性があります。
また、JFT-Basicは試験終了時に総合得点と判定結果を確認できるため、必要な日本語能力を満たしているかを比較的早く把握できる点も特徴です。
ただし、JFT-Basicも試験会場や日程によっては予約枠に限りがあり、希望する日時に必ず受験できるわけではありません。受験を検討している方は、公式サイトで最新の試験日程と予約状況を確認し、早めに申し込むことが大切です。
なお、JFT-Basicを利用する場合は、申請する在留資格や対象分野の日本語能力要件を事前に確認してください。JLPTとJFT-Basicでは試験の評価方法が異なるため、必要な判定水準を満たしているかどうかを確認したうえで、受験する試験を選びましょう。
5.JFT-Basicで判定される日本語能力の水準
JFT-Basicでは、日本語教育の参照枠などに基づき、A1、A2.1、A2.2(A2)の3つの水準が判定されます。
2026年8月からは、従来のA2水準に加えて、A1およびA2.1の水準も判定できるようになりました。
それぞれの水準は、次のような能力の目安を示しています。
A1:基礎的な日本語能力
日常生活でよく使われる簡単な表現を理解し、自分や家族、住んでいる場所などの基本的な情報について、簡単なやり取りができる水準です。
A2.1:A2に向けて学習が進んでいる段階
A1の水準に到達し、より幅広い日常生活の場面で必要となる日本語能力の習得を進めている段階です。
A2.2(A2):日常生活に必要な基礎的なコミュニケーション能力
買い物や仕事、近所での生活など、身近な場面でよく使われる表現を理解し、日常的な事柄について簡単な情報交換ができる水準です。
JFT-Basicの総合得点と判定の目安は、以下のとおりです。
| 総合得点 | 判定水準 |
| 145~174点 | A1 |
| 175~199点 | A2.1 |
| 200~250点 | A2.2(A2) |
※145点未満の場合、A1以上の判定は表示されません。得点と判定水準の詳細は、JFT-Basic公式サイトをご確認ください。
特定技能1号などの在留資格に必要な日本語能力は、制度上の要件に従って判断されます。そのため、試験を受ける前に、必要な水準を満たすための得点や判定を確認し、計画的に学習を進めることが大切です。
6.特定技能1号の申請にJFT-Basicを活用する
特定技能1号では、対象となる分野の技能水準に加えて、業務や日常生活に必要な日本語能力を満たしていることが求められます。
日本語能力については、対象となる分野や適用される条件に応じて、JLPTのN4以上またはJFT-Basicなど、制度で認められた方法によって確認します。
そのため、JLPTのN4合格を目指している方も、JFT-Basicを受験することで必要な日本語能力を証明できるかどうか、事前に確認することができます。
例えば、次のような方は、JFT-Basicの活用を検討する価値があります。
- JLPTの次回試験まで待たずに、日本語能力を証明する方法を探している方
- 特定技能1号への移行や在留資格の申請に向けて、試験日程を調整したい方
- 日本語能力の証明に利用できる試験の選択肢を増やしたい方
- 日本で働くために必要な日本語能力を計画的に身につけたい方
ただし、技能実習などで良好に修了した場合の日本語試験免除、対象分野ごとの条件、申請者の経歴などによって、必要な手続きが異なる場合があります。
JFT-Basicに合格すれば、すべての在留資格の要件を満たせるというわけではありません。日本語能力の要件だけでなく、技能試験やその他の申請要件についても確認しましょう。
7.育成就労制度における日本語能力との関係
2027年4月1日に施行が予定されている育成就労制度では、外国人が働きながら技能を身につけ、将来的に特定技能1号へ移行できるよう、人材育成と人材確保を図ることが目的とされています。
この制度では、日本語能力の向上も重要な要素となっています。
出入国在留管理庁が公表している制度の説明では、育成就労の開始までに求められる日本語能力として、原則として日本語教育の参照枠A1相当以上の水準、または所定の日本語講習の受講が示されています。また、育成就労の期間を通じて、最終的にA2相当の日本語能力を習得することが基本的な目標とされています。
JFT-Basicは、こうした日本語能力の水準を確認するための試験としても活用されています。
ただし、育成就労制度における日本語能力の要件は、開始時点、中間段階、終了時点などによって異なり、分野ごとに追加の基準が定められる場合もあります。試験に合格することと、必要な日本語講習を受講することは別の要件となる場合があるため、注意が必要です。
これから日本で働くことを希望する外国人の方や、外国人材の受入れを予定している企業は、育成就労制度の最新情報を確認し、早い段階から日本語学習や試験受験の計画を立てることをおすすめします。
8.JFT-Basicの受験を検討する際の注意点
JFT-Basicを受験する場合は、試験の内容だけでなく、申込みから結果通知までの流れを把握しておくことが重要です。
① 試験日程と会場を確認する
JFT-Basicは原則として毎月実施されていますが、すべての会場で毎月受験できるとは限りません。希望する会場の開催日程や空席状況を確認しましょう。
② 受験資格と申込方法を確認する
受験できる国・地域や受験料の支払方法など、必要な条件を事前に確認してください。申込みは公式サイトから案内されている予約手続きに従って行います。
③ 試験内容に合わせて学習する
JFT-Basicでは、文字・語彙、会話表現、聴解、読解の4つの分野が出題されます。単語や文法を覚えるだけでなく、日常生活で使われる会話や案内表示、簡単な文章などにも慣れておくことが大切です。
④ 在留資格の要件を確認する
試験の申込み前に、JFT-Basicの結果が自分の申請に利用できるか、必要な日本語能力の水準を満たしているかを確認しましょう。制度の改正や分野別の要件によって、必要な条件が異なる場合があります。
⑤ 結果通知書を適切に保管する
試験終了時には総合得点と判定結果が表示され、受験後5営業日以内に正式な判定結果通知書が発行されます。在留資格の申請などに利用する場合に備え、結果通知書を確認・保管しておきましょう。
9.外国人材の受入れ企業・登録支援機関の皆様へ
外国人材を受け入れる企業や登録支援機関にとっても、日本語試験に関する最新情報を把握することは重要です。
採用予定者や支援対象者が日本語能力試験のN4・N5を目指している場合、JLPTだけでなくJFT-Basicについても情報を提供することで、受験計画の選択肢を広げられる可能性があります。
特に、在留資格の変更や特定技能1号への移行を予定している場合は、申請時期から逆算して必要な試験日程を確認し、本人が十分な準備期間を確保できるよう支援することが大切です。
また、外国人本人の日本語能力を確認する際には、試験結果だけでなく、職場での指示理解、安全に関する説明、報告・連絡・相談など、実際の業務に必要なコミュニケーション能力にも目を向ける必要があります。
日本語能力の向上は、外国人材が安心して働き、職場や地域社会で円滑に生活するための重要な基盤です。企業と支援機関が協力し、試験情報の提供や学習機会の確保を進めていくことが求められます。
10.公式情報・参考リンク
今回の案内およびJFT-Basicに関する詳細は、以下の公式サイトをご確認ください。
- 出入国在留管理庁:特定技能制度
https://www.moj.go.jp/isa/applications/ssw/index.html - 出入国在留管理庁:JLPT(N4・N5)受験申込みを検討中の方へ JFT-Basicの活用をお勧めします(2026年10月5日掲載)
https://www.moj.go.jp/isa/content/001471906.pdf - 国際交流基金:JFT-Basic公式サイト
https://www.jpf.go.jp/jft-basic/ - JFT-Basic:試験の概要
https://www.jpf.go.jp/jft-basic/about/index.html - JFT-Basic:試験日程・受験予約
https://www.jpf.go.jp/jft-basic/index.html - 出入国在留管理庁:育成就労制度
https://www.moj.go.jp/isa/applications/index_00005.html
※本記事は、各公式機関が公表する情報に基づき作成しています。在留資格の申請にあたっては、申請時点の最新の制度・運用要領・分野別要件をご確認ください。
外国人材の受入れや特定技能制度に関するご相談は、関係機関の公式情報をご確認のうえ、必要に応じて専門機関へお問い合わせください。
