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2026.07.23
白河市長との意見交換会に参加しました ~外国人住民の声から考える、多文化共生のまちづくり~
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1.市長との意見交換会開催
外国人住民の「生の声」を地域の未来へ

2026年7月14日、白河市人材教育センターにおいて、白河市で暮らす外国人住民と白河市長との意見交換会が開催されました。
当日は、市内および県南地域で働くベトナム人やインドネシア人を中心とした外国人住民のほか、企業や支援機関の担当者なども参加し、日頃の生活の様子や、地域で感じていることについて率直な意見交換が行われました。
当社(株式会社ナノ・クリエイトカンパニー・県南外国人アシストセンター)も登録支援機関として参加し、外国人材が地域でどのような暮らしを送り、どのような課題や希望を持って生活しているのかを直接伺う貴重な機会となりました。
今回の意見交換会では、市長が参加者一人ひとりの話に丁寧に耳を傾け、「白河市で暮らして良かったと思うこと」「生活の中で困っていること」「市に期待すること」などについて、終始和やかな雰囲気の中で意見交換が進められました。
外国人住民が行政へ直接意見を伝える機会は決して多くありません。
だからこそ、このような対話の場は、行政が現場の声を知るだけでなく、外国人住民自身が地域社会の一員としてまちづくりに参加する大切な機会でもあります。
近年、白河市でも外国人住民は年々増加しており、製造業や農業、食品製造業など様々な分野で地域経済を支えています。
外国人材は「働き手」という存在だけではなく、白河市で生活し、地域の一員として暮らす住民でもあります。
そのような中で開催された今回の意見交換会は、「多文化共生」のまちづくりを考える上でも非常に意義深いものとなりました。
2.外国人が感じる白河市の魅力
「思っていた以上に住みやすいまち」
今回の意見交換会で最も印象に残ったのは、多くの参加者が白河市の魅力について積極的に話していたことです。
来日前、多くの外国人は「地方での生活は不便なのではないか」「生活環境に慣れることができるだろうか」といった不安を抱えて日本へ来ています。
しかし実際に白河市で生活を始めてみると、その印象は大きく変わったと話す参加者が少なくありませんでした。
「生活に必要な施設がそろっていて便利。」
「自然が豊かで静かに暮らせる。」
「地域・職場の人が親切で安心できる。」
このような言葉が次々と聞かれ、白河市が外国人住民にとっても暮らしやすい地域となっていることが伝わってきました。
特に印象的だったのは、参加者の皆さんが「白河が好き」「これからも住み続けたい」という前向きな気持ちを持っていることです。
生活の中で改善してほしい点はあるものの、それ以上に「この地域をもっと良くしたい」という建設的な意見が多く、地域への愛着を感じさせる内容ばかりでした。
外国人住民の皆さんは、仕事が終われば会社を離れ、一人の地域住民として生活しています。
スーパーで買い物をし、公園を散歩し、季節の景色を楽しみ、日本人と同じように地域で毎日を過ごしています。
今回の意見交換会では、そのような日常生活の中で感じた「白河らしさ」が数多く語られました。
3.新幹線がある暮らしの安心感
地方都市でありながら抜群のアクセス

白河市の魅力として最初に挙げられたのが、交通アクセスの良さでした。
「地方で生活すると移動が不便なのではないか。」
来日前はそのように考えていた参加者も多かったそうです。
しかし実際には、新白河駅から東北新幹線を利用することで、東京や仙台へ短時間で移動することができます。
休日には東京へショッピングに出掛けたり、仙台へ観光に行ったりするなど、地方都市に住みながら都市部へ気軽にアクセスできることが、大きな魅力となっていました。
また、母国から家族や友人が来日した際にも、新幹線を利用すれば移動の負担が少なく、「白河は思っていたよりずっと便利」という感想も聞かれました。
外国人住民にとって交通の利便性は、仕事だけではなく生活の満足度にも大きく影響します。
その点、白河市は首都圏と東北地方を結ぶ交通の要所という立地を活かし、「地方の暮らし」と「都市へのアクセス」の両方を兼ね備えた地域であることが、外国人住民からも高く評価されていました。
4.毎日の暮らしを支える生活環境
「必要なものが近くでそろう安心感」

交通の利便性と並んで多くの参加者が評価していたのが、生活環境の充実です。
特に名前が挙がったのが、大型商業施設「メガステージ白河」でした。
食品スーパーやドラッグストア、ホームセンター、100円ショップ、衣料品店、飲食店などが集まっており、仕事帰りに必要な買い物をまとめて済ませることができます。
来日したばかりの外国人にとって、日本での生活用品をそろえることは決して簡単ではありません。
どこへ行けば必要なものが購入できるのか分からず、不安を感じることもあります。
その点、白河市では日常生活に必要な施設が比較的まとまっているため、新しい生活を始める際の負担が少ないという声が聞かれました。
また、食品についても、日本の食材だけではなく母国の料理に使える材料が手に入りやすくなってきていることから、「生活しやすい」と感じている参加者もいました。
生活環境が整っていることは、仕事への安心感にもつながります。
働く環境だけではなく、仕事以外の時間を快適に過ごせることが、「白河に住み続けたい」と思える理由の一つになっているようでした。
5.人の温かさと四季の自然
「また明日も頑張ろう」と思えるまち


今回の意見交換会で、交通や買い物以上に心に残ったのは、「人」と「自然」に関する話でした。
参加者からは、
「職場の先輩が分からないことを丁寧に教えてくれる。」
「困った時には日本人が助けてくれる。」
といったエピソードが数多く紹介されました。
外国で暮らすことは、言葉や文化の違いだけではなく、精神的な不安も少なくありません。
そのような中で、地域の人からの何気ないあいさつや気遣いは、大きな安心につながります。
「日本語がまだ上手ではなくても、笑顔で接してくれる。」
そんな地域の人々との交流が、「白河が好きになった」という気持ちにつながっていることが伝わってきました。
また、白河市ならではの豊かな自然についても、多くの参加者が魅力を語りました。
ベトナムやインドネシアでは一年を通して暖かい地域が多く、日本のように四季の変化をはっきり感じられる環境はとても新鮮です。
春には桜が咲き、夏には緑が広がり、秋には美しい紅葉が街を彩ります。
そして冬には雪景色が広がり、日本ならではの季節の移り変わりを楽しむことができます。
休日には南湖公園や小峰城を散策したり、友人と写真を撮ったりすることが楽しみになっているという声もありました。
自然の中でゆっくり過ごす時間は、慣れない海外生活の疲れを癒やし、翌日への活力にもつながります。
今回の意見交換会を通して、「白河は働く場所であると同時に、安心して暮らせる場所でもある」という参加者の思いを強く感じることができました。
6.暮らしの中で感じる課題
「もっと暮らしやすくなるために」
今回の意見交換会では、白河市の魅力について多くの声が寄せられた一方で、外国人住民だからこそ感じる日常生活の課題についても率直な意見が出されました。
印象的だったのは、参加者からの要望が「特別な支援をしてほしい」というものではなかったことです。
むしろ、「日本人にとって当たり前になっていることを、外国人にも分かりやすくしてほしい」「少し工夫があるだけで生活がもっと便利になる」という意見が多く聞かれました。
日本で生活を始めたばかりの頃は、言葉や文化、生活習慣の違いから戸惑うことも少なくありません。
しかし、生活に慣れてくるにつれて、外国人住民の皆さんは地域のルールを理解しようと努力し、日本社会の一員として生活しようとしています。
だからこそ、行政や地域社会が少し寄り添うことで、その努力をさらに後押しできるのではないか――。
今回の意見交換会では、そのような前向きな提案が数多く寄せられました。
7.白河市への期待と提案
外国人住民から寄せられた主な声
母国語で分かるごみ分別表があると安心

最も多くの参加者が共感していたのが、ごみ分別に関することでした。
日本では自治体ごとにごみの分別方法や収集日が異なり、燃えるごみや資源ごみ、プラスチックなど、細かなルールが定められています。
日本人にとっては日常的なことでも、外国人にとっては非常に難しく感じる場面があります。
「間違えたくないけれど、日本語だけでは理解が難しい。」
「写真や母国語で説明があれば、もっと安心してごみを出せる。」
そのような意見が多く聞かれました。
ベトナム語やインドネシア語だけでなく、「やさしい日本語」で作成された資料があれば、日本語を勉強している外国人にとっても理解しやすくなるでしょう。
ごみの分別は、地域で気持ちよく暮らしていくための大切なルールです。
外国人住民もそのルールを守りたいと考えているからこそ、「分かりやすい情報がほしい」という声につながっていました。
休日ももっと白河を楽しみたい
続いて多く聞かれたのが、公共交通についての意見です。
現在、多くの外国人住民は会社の送迎や自転車を利用して通勤しています。
しかし休日になると、車を持っていない人にとって移動できる範囲は限られてしまいます。
「白河には行ってみたい場所がたくさんある。」
「でも、バスの本数が少なく、行くことを諦めてしまうこともある。」
そんな声も聞かれました。
南湖公園、小峰城、神社、市内で開催されるイベント、祭りなどへ、もう少し利用しやすい公共交通があれば、休日の過ごし方もさらに充実するでしょう。
観光地を訪れることは、地域の歴史や文化に触れることでもあります。
外国人住民が地域をより深く知り、地域への愛着を育むきっかけにもつながるのではないでしょうか。
日本語を学ぶ機会をもっと増やしてほしい
日本語学習についても、多くの意見が寄せられました。
仕事で必要な日本語だけではなく、
「もっと日本人と会話できるようになりたい。」
「地域の人と自然に交流したい。」
「資格試験にも挑戦したい。」
という前向きな気持ちを持つ参加者が多くいました。
特定技能として働く人の多くは交替勤務やシフト制で働いています。
そのため、夜間や休日など、参加しやすい時間帯に日本語教室が開催されれば、継続して学びやすくなるという意見もありました。
言葉が通じるようになることは、仕事の幅が広がるだけではありません。
地域とのつながりを深め、日本での生活をより豊かなものにしてくれます。
日本人との交流の機会をもっと
今回の意見交換会の中で、特に印象に残ったのが、
「もっと日本人と交流したい。」
という参加者の言葉でした。
外国人住民の皆さんは、日本の文化や地域行事に興味を持っています。
一方で、「参加したいけれど、きっかけがない」「どうすれば参加できるのか分からない」と感じている人も少なくありません。
料理教室やスポーツ大会、地域のお祭り、ボランティア活動など、自然に交流できる機会が増えれば、日本人と外国人の距離はさらに縮まるでしょう。
交流とは、一方が受け入れるものではなく、お互いを知り、理解し合うことです。
外国人住民の皆さんも、地域の一員として積極的に参加したいという気持ちを持っていることが伝わってきました。
8.多文化共生のまちづくりに向けて
お互いを知ることが第一歩
近年、日本各地で外国人住民は増加しており、白河市でも製造業や農業、介護、食品製造業など、さまざまな分野で外国人材が活躍しています。
人口減少や人手不足が進む中、外国人材は地域産業を支える重要な存在となっています。
しかし、多文化共生とは、外国人が日本の生活に合わせるだけでは実現できません。
地域社会が外国人を理解し、外国人も地域の文化やルールを理解しようと努力する。
そのような「双方向の理解」があってこそ、本当の意味での多文化共生が実現します。
今回の意見交換会では、市長が参加者一人ひとりの話に耳を傾け、外国人住民も自分の考えを率直に伝えていました。
こうした対話を積み重ねることが、お互いの理解を深め、より暮らしやすい地域づくりにつながっていくのではないでしょうか。
9.登録支援機関として感じたこと
外国人と地域をつなぐ「橋渡し役」として
私たち株式会社ナノ・クリエイトカンパニー・県南外国人アシストセンターは、登録支援機関として、外国人材が安心して働ける環境づくりだけではなく、地域で安心して暮らせる環境づくりも大切な役割だと考えています。
今回の意見交換会では、外国人住民が地域に対して多くの愛着を持ち、「もっと白河を良いまちにしたい」という思いを抱いていることを改めて実感しました。
一方で、行政や企業だけでは解決できない課題もあります。
外国人住民、企業、地域、行政、そして登録支援機関が、それぞれの立場で協力し合うことが重要です。
私たちも外国人住民の声を企業や行政へ伝え、必要な支援を考え、地域とのつながりを広げる「橋渡し役」として、今後も活動を続けてまいります。
10.おわりに
外国人も地域を支える大切な仲間として
今回の意見交換会を通じて最も強く感じたことは、外国人住民の皆さんが白河市を「働く場所」としてだけではなく、「これからも暮らし続けたいまち」として考えているということでした。
交通の便利さや生活環境、人の温かさ、豊かな自然など、白河市には外国人住民が魅力を感じる多くの要素があります。
その一方で、ごみ分別の情報提供や公共交通、日本語学習、地域交流など、少しずつ改善できる課題も見えてきました。
これらは外国人だけのための取り組みではありません。
誰もが安心して暮らせる地域を目指すことは、日本人にとっても、これから白河市で生活する人々にとっても大きな価値があります。
私たち株式会社ナノ・クリエイトカンパニー・県南外国人アシストセンターは、これからも外国人材と地域社会をつなぐ登録支援機関として、一人ひとりの声に耳を傾けながら、多文化共生社会の実現に向けた取り組みを続けてまいります。
外国人も日本人も、お互いを理解し、支え合いながら暮らせる地域へ。
今回の意見交換会で交わされた一つひとつの言葉が、その未来への大切な一歩になることを願っています。
